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愛知県豊田市のラウンドアバウト [ニュース]

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ラウンドアバウトとは円形交差点の一種である。
通常3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したもので、
この円形のスペースの真ん中には中央島と呼ばれる、円形の通行できない区域がある。

車両はこの中央島の周りの環状の道路(環道)を一方向に
(右側通行なら反時計回り、左側通行なら時計回り)通行する。


日本の法律では、ラウンドアバウトは、
道路交通法(2013年6月14日法律第43号による改正後)第4条第3項の中で、
「環状交差点」として次のように定義されている。

「車両の通行の用に供する部分が環状の交差点であつて、
道路標識等により車両が当該部分を右回りに通行すべきことが指定されているものをいう」。

(社)交通工学研究会のガイドラインは、
「環道交通流に優先権があり、かつ環道交通流は信号機や一時停止などにより中断されない、
円形の平面交差部の一方通行制御方式」という定義を示している。
円形交差点をあらわす単語にロータリーもあるが、
本項では特に断らない限り、ラウンドアバウトとは環状の道路に信号や
一時停止がないなどの特徴をもったロータリーの一種、
つまり現代的ラウンドアバウト (modern roundabout) を指し、
そのような特徴を持たないロータリー(現代的ラウンドアバウトではないロータリー)
とは区別して扱う。


主に欧米やイギリス連邦諸国などで普及している。
一般にダウンタウンでは街路が格子状になっていて余剰空間がなく、
交通量も多いために、十字形の交差点を採用し、
郊外や交通量があまり多くない交差点では経費がほとんど掛からない
ラウンドアバウトを設置する傾向がある。

アメリカ合衆国やスウェーデンなどのモーターウェイなどでは、
高速走行が可能な大きな周回路のラウンドアバウトを設けている。
なお、スコットランドのダンディーではラウンドアバウトを"circle"と呼ぶ。

そんなラウンドアバウトが日本に入ってくるのだ。


歴史は深く
円形交差点は19世紀後半からヨーロッパで作られはじめた。
しかし、この時期の円形交差点は都市の中心部などに景観上の工夫として考案されたものである。

例えばシャルル・ド・ゴール広場 (エトワール広場)は、建設当初はこのような目的の交差点であった。
もともと、5本の道路が集まる広場であり、中心に凱旋門が建造されて、
環状の道路をもつ交差点になったのである。


交通システムの一環として設計された円形交差点は、
ウィリアム・フェルプス・エノの提案によって1905年にニューヨークに作られた
コロンバスサークルが最初のものである。

同時期に、フランスではウジェーヌ・エナールの提案でパリの
シャルル・ド・ゴール広場の周りが円形交差点として1907年に整備された。

交差点内での車両の通行を、反時計回り(右側通行の場合)の一方通行にしたことが最大の特徴である。
イギリスでは1909年、世界初の田園都市として建設されたレッチワースに作られたとされている。

イギリスでは円形交差点をギラトリー・システム (gyratory system) とも呼ぶが、
1926年からはギラトリー・システムに代わってラウンドアバウトが
円形交差点を指す公式な名称になっている。

日本では1936年に作られた旭川常盤ロータリーなどが良く知られている。

円形交差点では対向車もないし、対向車線を横切って曲がる必要もないので
車両のスムーズな流れが期待できる。
初期の円形交差点は、環道の車両の流れに素早く合流したり、
環道内で車線変更することを意図して設計されており、
また、合流の際には円形交差点に入る車両が優先されていた。

進入する車両が優先というのは、右側通行の場合、
通常の十字路では向かって右側の車両が優先で、
円形交差点への進入に際してもそれに倣ったのである。

しかし、進入する車両は減速せずに交差点に入ることができるので、衝突したときの被害も大きかった。

また、交通量が多くなった時に車両が環道内で動けなくなる状況が発生し、
このことによっても円形交差点に対する評価は下がった。
そのため1950年代にはいると、アメリカでは円形交差点がほとんど顧みられなくなった。


一方イギリスでは、1960年代に入り、英国交通研究所がそのような円形交差点のもつ問題を調査し、
解決策を探ることに着手した。この時に考案されたもののうち、
最も特徴的なものは、環道内の車両が優先して通行するというルールである。

その結果をうけて、1966年、イギリスでは環道内の車両が優先する規則をすべての円形交差点に適用した。

これが現代的なラウンドアバウトの始まりである。1971年にはイギリス交通省によりラウンドアバウトの設計ガイドラインが作成された。

この現代的ラウンドアバウトは、一般的な交差点を通過する際の遅れ(赤信号の待ち時間など)を最小限におさえつつ、旧来の円形交差点の主要な課題であった安全性の問題と環道内で動けなくなる問題を解決し、盛んに導入されるようになった。

その後、1970年代から1980年代にかけてヨーロッパやイギリス連邦を中心に
ラウンドアバウトがイギリス国外にも広く普及し、
例えば、フランスには1990年代後半の時点で約15,000箇所のラウンドアバウトが
設置されるまでになった。

アメリカでも、諸外国での成功例からラウンドアバウトが見直されるようになり、
1990年にネバダ州でアメリカで初めての現代的ラウンドアバウトが建設された。
2013年には日本でも従来あった信号機を撤去したラウンドアバウトが初めて導入されている
(長野県飯田市の東和町交差点)。


このラウンドアバウトを愛知県の豊田市でも導入される・

どれだけ便利な交通状況になるのか注目があつまっている。





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